ハマヒルガオ

小樽の蘭島海岸の砂浜にこの時期、ハマヒルガオがたくさん咲きます。
ハマヒルガオは、灼熱の太陽光や、時に致死的温度にまで達する地温、塩分を含む強い潮風に晒され、吹き上げた砂に埋もれたりしながら大変過酷な環境で生きている海浜植物の一つです。葉っぱを小さく厚くしたり、風の抵抗を避けて地を這うように茎を伸ばすなど、厳しい環境を生き抜くために様々な戦略をとっています。

虫達に確実に花粉を運んで貰えるよう、少しづつ時期をずらして花を咲かせた後にできる種は波によって運ばれ、60日間も沈ますに海を漂い続け、漂着した砂浜で新たに芽を出すと言います。このような生活史を持つハマヒルガオに惹かれる俳人・歌人は数多く、ハマヒルガオを題材にした歌がたくさんあります。「浜昼顔として吾(われ)は咲き 海を見てをり 百年がほど」川野里子さんという方の歌だそうです。

よく一緒に野山を歩いて下さる元高校の生物の先生が、先日蘭島海岸のハマヒルガオの前でこの歌を詠み、教えて下さりました。
浜には他にもいろんな花が咲いていたけれど、「ハマナスではちょっと、違うんです。浜昼顔だからしっくりくるんです。」と仰っていて、なんだか連携室Yは、よおく解る気が致しました。
連携室 Y