「伝える力」を考える

皆さんこんにちは、リハビリテーション部、言語聴覚士の小田柿です。

今日は『伝える力の大切さ』をテーマにお話ししたいと思います。

仕事ができる人の条件の1つに『相手に理解できる言葉で伝えられること』があるそうです。

医療職(医師、看護師、リハビリなど)においては、大きく2つの場面でこの力が必要になると思います。
1つめは、患者さんや家族とのコミュニケーション、
2つめは、他の医療職種と連携する時、です。

患者さんや家族に対して、専門用語を極力使わず、分かりやすい言葉で、必要に応じて簡単な図を書いたりしながら、病気や症状、治療について説明できる。

そういう人は一緒に働くチームにもとても良い影響をもたらしてくれます。互いに患者さんのためにやるべきことやできることを共有しやすくなりますし、お互いの分野の理解が深まり、結果的に患者さんに良い関わりが出来ると思いますね。

少し前になりますが、2024年3月31日に当院が主催する北海道神経難病研究会の講演会がありました。(内容は医療専門職向けです)

そこで発表された仙台西多賀病院の作業療法士の細川先生の講演がまさに、難しい領域の話をできるだけ分かりやすく、あくまで『患者さんへより良い関わりができるため』を中心に置いて、でもしっかり医学的な評価や根拠に基づいて考える、という内容で、引き込まれて1時間あっという間に過ぎてしまいました。

私は患者さんに分かりやすく伝えられているだろうか?共に働くスタッフには?後輩や実習に来てくれる学生さんには?

10年以上前に池上彰さんの『伝える力』という本もベストセラーになりましたが、今もなお『コミュニケーション力』を高めるためのノウハウ本やビジネス書は人気がありますね。

それだけ、いつの時代も多くの人が悩みを抱える部分なのでしょう。

私も、患者さんやスタッフとの会話で『もっと良い言い方があったな…』『もっとシンプルに話せたら…』と反省の日々ですが、細川先生の講演を励みに、今日も頑張りたいと思います。

医事課

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