インフルエンザ

薬局の北條です。
最近はインフルエンザが流行しております。当院でもインフルエンザが猛威をふるって一時期病棟出入規制となってしまい、ご不便をおかけしたところです。
さて、下のグラフをご覧ください。このグラフは札幌市保健所がインターネット上で掲載している、インフルエンザの定点当たりの報告数の推移です。

2018年は例年に比較して少し早く、12月の報告数が多かったようですね!インフルエンザが最も流行しているのは1月下旬から2月にかけてで、まさに今が最も気をつけなくてはならない時期といえます。

インフルエンザにかからないためには、①ワクチン接種、②外出後の手洗い等、③適度な湿度、④十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、⑤人混みや繁華街への外出を控える、です。

①ワクチン接種は接種後約2週間から効果がでますので、12月に打ったよ!という方は初期の流行に間に合わなかった可能性があります。ワクチンは感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効という報告があります。打てる方は是非早めに打つようにしましょう!
②インフルエンザは接触・飛沫感染でかかります。くしゃみのしぶきが付いたもの等が体の中に入って感染します。手洗いは体についたウイルスを物理的に除去できる有効な手段です。
③空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に北海道は暖房で室内が乾燥しやすいです。加湿器を使って適度な湿度を保ちましょう!
④良く寝る!お酒は飲みすぎない!暴飲暴食は避けましょう!偏った生活は体の抵抗力を低下させてしまいます。
⑤外出を控えるといっても限度がありますが、病院など人が集まる場所に行く場合は飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策です。

今流通しているインフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)とB型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)の計4種類が混ざって一つの製剤となっています。札幌市保健所のホームページを閲覧すると「札幌市の病原体定点医療機関で採取された試料からは1月16日現在、AH1pdm09型が11件検出されています」とあり、国立感染症研究所のインフルエンザウイルス報告数でもAH1pdm09が60.7%、AH3が38.0%のようなので、今のところワクチンは当たりといえるでしょう。もちろん型がはずれても効果がないわけではありません。AH1pdm09型とは2009年に流行した新型インフルエンザのことです。

まだまだ寒さが続きます。インフルエンザだけではなく風邪等にも注意してこの冬を乗り切りましょう!