レポート

 年末年始に引き出しを整理しているとレポートを発見。大学4年のときに医療機関に実習したときのものでした。なんとなく卒業後の進路を決めるときに病院で働いてみたいという理由だけで選んだ実習先でした。実習先は緩和ケアに力を入れている病院で、4週間先輩MSWのもとで実習をしてきました。末期のがんと告知された患者さんや家族と面接する場面に同席し、目の前で泣いて悲しんでいる方にかける言葉や接し方で信頼関係を築く過程を見てMSWという職種に関心を持つようになりました。

 その後は当院の募集を見て新卒で応募。当時は当院のホームページもなく、建物も昭和を感じさせる佇まい・・そして面接官はそのあと私の上司となる白髭のMSW(その後、大尊敬することになりました!)。「私はここでやっていけるのかな・・」と不安に思いながらも無事に採用してもらい、今に至るまでMSWとして在籍しています。
初めてMSWとして面接をしたのは、多系統萎縮症の男性の患者さんでした。自分の父親とも年齢が重なってしまい、なんと声をかけてよいかわからず同席していた上司に、「なに聞いたらいいんですか?」と患者さんを前にして苦笑いしながら聞いてしまいました。患者さんやご家族はそんな私をあたたかい視線で見てくれていたのを覚えています。
また、仕事で煮詰まっていると、上司から「少し風にあたっておいで」と言われ、言われたまま屋上へ。(当時は屋上が解放されていました)そこには脊髄小脳変性症の患者さんがよく休憩していて、「どうしたのよ?大変だなー。」と優しく声をかけてくれていました。

 レポートをみて、当時の上司や他部署の先輩に助けてもらったことや、たくさんの患者さんやご家族にも優しく接してもらっていたな、と思い出しました。色々な方のサポートがあり今の自分があることを忘れずに、また1年頑張ろうと思った年明けでした。

地域医療支援部 K