卓越

みなさんこんにちは。薬剤師の芦垣です。

先日、今話題のフェルメール展に行ってきました。
フェルメールといえば「真珠の首飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」などの風俗画が有名ですよね。今回のメインは寡作で知られるフェルメールの初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」でした。

 

本作の背景にキューピッドの画中画が描かれていることは、1979年の調査ですでに判明していたらしいのですが、長らくフェルメール本人が塗りつぶしたものだと考えられていたようです。

しかし、2017年から開始された専門家チームによる修復プロジェクトにより、この上塗りはフェルメールの死後、何者かによって行われたものであることが明らかとなり、フェルメールの描いた姿に修復されることとなったのです。そして2021年9月、長い修復を終え、画家が描いた当初の姿がお披露目されたのです。所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いで、日本が所蔵館以外では世界初の公開でした。

実際に生でフェルメールの作品に触れられたことだけで大満足でしたが、さらにフェルメールと同時代に活躍したレンブラント・ファン・レイン、ヤーコプ・ファン・ライスダールなど、17世紀オランダ絵画の黄金期を一度に感じることができる贅沢な空間でした。ガイド音声を聴きながら、17世紀の世俗、風景など多方面を知ることができ、気が付けば2時間以上経過していました。

余韻に浸りながら近代美術館から出た後でも、フェルメールのキューピッドは誰が何のために上塗りしたのか、技術の進歩で作品のメッセージ性も変わるのか等、解明されていない謎についていろいろ考えていましたが、最後は義務と言わんばかりになんの狂いもなく近代美術館の目の前にある北菓楼に吸い込まれて、シュークリームを頬張って食べている自分が一番謎でした(^▽^)