コロナ禍

皆さんこんにちは。
新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっています。行動自粛、学校閉鎖、うがい・手洗いなど色々制限された生活をしていますね。コロナウイルスの流行前と流行後では生活が一変してしまいました。なによりプロ野球が開幕しないのがつらい。
 北海道では先週、感染者数が増えてしまい、第2波が来たと危機感をもって対策していますがこの新型コロナウイルスの予防策はいつまでしたら良いのでしょうか?終息はいつでしょうか?考えてみたいと思います。
コロナウイルスは感染力が強く、潜伏期間が14日間程度と長く、重症化すると死亡率が高いという特徴があります。一方で感染しても無症候の場合もあり、ウイルスをばらまく可能性があるというある意味、現代社会に広まりやすいマッチしたウイルスといえます。
① 集団免疫
新型ウイルスに対処する場合、まず封じ込めをします。重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))、エボラ出血熱はこの封じ込めで全世界に流行することは防げました。感染経路を追跡して隔離し、他に感染することを防ぐ。しかし新型コロナウイルスはその段階を超えています。全世界で流行し、誰が感染しているか分からない。人々が世界中を行き来する流行前の世界にはもう戻れません。新型コロナウイルスが変異して感染力や死亡率を下げるか、世界の人が新型コロナウイルスに対して集団免疫を獲得するまで流行は終息しない可能性があると考えています。集団免疫とは人口の60~70%の人が免疫を獲得すると流行が終息するという考えです。当然ワクチンの開発が成功すれば集団免疫を獲得できます。ただインフルエンザのように季節性があるかもしれませんので一時的に終息するかもしれません。
② ワクチン
ワクチンが成功するかどうかは分かりません。同種のMERS、SARSはワクチンを成功させることができませんでした。ワクチンの開発は数年かかると言われています。しかし、もし、ワクチンが開発できなかった場合、今後簡便な検査キットが開発され、重症化する前に治療薬(いくつか候補があがっています)が開始されるのではないでしょうか。
③ 変異
新型コロナウイルスは一度感染しても再感染しうる、と中国で報道されていました。本当か分かりません。しかし、すでに3つの変異型が存在しているようです。そしてさらに変異していくと思います。もし変異型ごとに感染するとなると、やっかいなことになるでしょう。集団免疫を獲得するのは難しく、ひたすら封じ込めをしつつ死亡率を下げる努力をしていくことになるかもしれません。
④ BCG
私の子供もこの前接種しました。BCGは結核菌に対するワクチンです。BCGワクチンを接種していない国では、新型コロナウイルスによる死亡率が高いという傾向があると報道されています。BCGには自然免疫を訓練させて未知の病原体に対する抵抗力を高める可能性があるとのことです。これも本当か分かりませんがもし本当だったら良いですね!
⑤ 政府の方針
日本は3密(「密閉」「密集」「密接」)とうがい・手洗いなどの感染対策をすることによって、感染者数をコントロールし、医療体制を維持しながらワクチンの開発を待つという方針です。日本はBCGの影響か分かりませんが欧米と比較して死亡率が低いため上記のような緩やかな規制を続けています。本当の意味での封じ込めではなく、規制を緩めると何度でも再流行してしまう可能性があります。季節性がない限りそれまで今の生活が続くのではないでしょうか。
さて、気になる点について考えてきました。今の状況であれば当分この生活が続くのではないでしょうか。この新型コロナウイルスは季節性があるにせよないにせよ、一時的なものではなく風邪やインフルエンザ、ノロウイルスのように受け入れていくしかないかもしれません。経済は大打撃で、資産を減らしてしまうでしょうし、お気に入りのあのお店も閉店してしまうかもしれません。しかしまずは生命が大事です。不要不急の外出は避け、手洗い・うがい・マスクをしっかり行って感染しない、させない。そしてワクチンの開発を待つ、より良い治療薬が開発される、ウイルスが弱毒化することを祈る、そのくらいしかできないと思います。

地域医療支援部

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