『栄養課だより No.42』

皆さんこんにちは。栄養課工藤です。

先日テレビをつけていたら「京中華」という食文化が取り上げられていました。
ばんやりと聞き流していたのですが興味深かったので調べてみました。

京中華とは、京野菜をふんだんに使用し、香辛料やニンニク等のにおいの強い食材を控え、代わりに素材そのものの味や食感を生かし出汁を効かせた上品で優しい味わいの中華料理のことだそうです。
舞妓さんや芸妓さんが食後お座敷に出ても困らないようにと、祇園界隈で発展していった独自の食文化ということです。

では具体的にどのように違うのでしょうか。

例えば酢豚。具材は豚肉とカリフラワーのみ。それに甘酢あんがかかっています。実にシンプル。

こちらは別の店の酢豚ですが、においが御法度ということで玉葱やピーマンは使っていないそうです。

エビチリソースも辛さが控え目でお子様でも食べられるそうです。

麻婆豆腐は、スパイスは八角やシナモンは使わず、牛肉の脂を生かすことでシンプルですが奥深い味になっているそうです。

春巻きは小さめにカットされていますが、舞妓さんや芸妓さんのおちょぼ口でも食べやすいようにとの心配りなのだとか。

あんかけ焼きそばは、鶏ガラをベースにして香辛料を極力控えた優しい味わいだそうです。

ざっと見てみましたが、刺激物が少なかったり小さくカットされていたりと、京中華はむせやすかったり口を開けづらい方にも適した料理と言えますね。
有名店の女将さん曰く、京中華は「どなたにも優しい味」とのことです。
いろいろな隠し味が使われた複雑な味も良いですが、シンプルな味わいの料理も良いものです。

医療情報管理室

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