我が国のパーキンソン病有病率は人口10万人あたり100〜150人といわれ、神経内科では代表的な病気です。

 ふるえ、こわばり、動作の緩慢さを主徴とし、経過や加齢とともにバランスの不安定さが目立ってきます。これらの運動障害とともに、非運動症状と呼ばれる自律神経障害、睡眠・覚醒障害、認知機能障害、精神症状なども大事な症候として注目されています。

 治療の基本は薬物治療ですが、年齢相当の体力・筋力を維持して機能を向上されるためにはリハビリテーションがとても大切です。音楽療法の効果も報告されています。以前は中期以降の選択肢であった定位脳手術も、最近では早期における効果が検討されてきています。最近、iPS細胞による移植治療に関心が高まっていますが、iPS細胞を応用した病因解明、創薬も期待されるところです。

 パーキンソン病の経過や治療において様々な問題が生じてくると、生活に支障をきたし易く、療養の整えが必要になってきます。

 この専門外来では、現状を評価し、問題症状について一緒に考えていきます。必要に応じてリハビリ、制度利用についてもアドバイスを行います。どのような症状について相談したいのかを事前にお知らせください。実地の経験をふまえて皆さんを支援します。
 この専門外来を通して病気の理解を深め、何か一つ療養のヒントを得て、前向きな気持ちになって頂ければ幸いです。

パーキンソン病および治療に伴う問題症状

  • ふるえる、こわばる、動作が遅い
  • バランスが不安定、転倒し易い
  • 飲み込みにくい、ヨダレが多い
  • L-ドパ内服に伴う運動障害(薬の効いている時間が短くなる、身体が揺れる等)
  • 便秘、頻尿、立ちくらみ等の自律神経症状
  • 寝つきが悪い、途中で何回も起きる、日中の眠気
  • 幻覚、夜間せん妄、睡眠に関連した異常行動
  • 物忘れ
  • その他、身体の痛み、疲れ易いなど

診療内容

  • 診療情報をもとに、病歴の再聴取をおこないます。
  • 神経学的診察により、現在の病状を評価します。
  • 既に施行されている検査を確認した上で、さらに必要な検査があれば行います。
    (胸腹部単純写、心電図、採血、検尿、呼吸機能検査、嗅覚検査、頭部CT/MRIなど)
  • 結果をふまえて患者さまやご家族さまへ説明し、主治医の先生へご報告します。

※ 高次脳機能検査は同日に検査できません。必要に応じて別途、予約をします。
※ 脳血流検査などの核医学検査は、他医療機関での検査となります。