『ちょっとした出会い』

こんにちは。リハビリテーション部 言語聴覚士 楠山です。
夏真っ只中のはずですが、ここ2週間ほどは厳しい暑さもなく、とても過ごしやすい日が続いていますね!

今日は、最近私が体験した出来事を掲載させてもらいます。
先週のある日、朝早くにゴミを出しに外に出ました。すると、小さな鳥が家の前の路上にちょこっとうずくまって寝ていました。まぶたを閉じており、すぐ近くで私が見ている事にも一切気がついていませんでした。そっと両手で持ち上げると十数秒後に目を覚まして、驚いて私の手から飛び立ちました。しかし、変な方向に曲がりながら飛んだかと思ったら…その直後すぐそばに停車している車に激突し、ベタッと地面に落っこちました。もう一度、包み込むように拾い上げると手の中でじっとしていました。

壁にぶつかって脳震盪を起こしたのか、どこか怪我をしているのか、動けない原因は分りません。しかし、このまま元の場所に放っておいたら、人や車に踏みつぶされるか、カラスや猫に捕まってしまうか、飛び誤って落ち骨折してしまうか…など心配に、一時的に保護することにしました。

とても軽くて小さくて鶯色をしているこの子は、色の通り『ウグイス』だと思われます。

家にあったプラスチックの籠に新聞を敷いて、応急的に保護場所を作成してみました。手を近づけても動かず、大人しくしていました。お水とお米を炊くときに入れる雑穀ミックスを入れて、新聞をかぶせて薄暗くして、少しそのまま様子を見てみました。初めの数時間は音もなくじっとしていましたが、徐々に動いている音が聞こえました。水を取り替えると、器の水をついばんで飲んでいる姿が見られ、排泄物にも雑穀が混ざっていたので少しは食べてくれたみたいで安心しました。

その日の夕方、具合を確認しようと捕まえようとすると、籠の中で逃げ回るくらいにだいぶ活発になっていました。そっと捕まえて外に連れて出たら、開いた手からすぐに木のある方向へ元気よく飛び立って行きました。

例年、春になると、近所の庭先から声だけは聞いた事はあるウグイスですが、こんな形で出会うとは…
来春、ウグイスの『ホーホケキョ』のさえずりを耳にしたら、この日の事を思い出すのでしょうか。

※『鳥獣保護法(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律)』にて原則として、野鳥の捕獲を禁止しています。ウグイスも野鳥ですので、原則として捕獲や飼育が許されていません。みなさま、ご注意ください!