先が見えないということ

沢登りで富良野岳に登ってきました.滝を詰めた後,沢の源頭部からは,稜線に向けて崖を縫うように高度を上げます.事前にルート計画はしているのですが,実際に現場に行くと下からは進む先が十分に見えません.より危険の少ないルートを選択しながら滑落しないように慎重に進んでいきます.

進むことが困難で迂回することもあれば,危険を冒して突破せざるを得ない局面も出てきます.先が見えないということはとても不安ですが,それに対して最大限の準備をして,かつ現場では,その場その場での判断で乗り切って,頂上を目指します.病気と闘うのも,少し似たようなところがあるかもしれません.

 

 

 

 野中 道夫

栄養課

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